メダカについて!
1.メダカとは?
【学名】Oryzias Latipes
イネ属の学名Oryzaが語源となっており、ラテン語で「稲の回りにいる(水田に棲む)広い足の生き物」という意味がある
日本には、卵生のメダカ1種類のみが生息している(よく似たカダヤシは外来魚で卵胎生のメダカです。)
北海道を除く日本各地の小川や池などに住んでいる。
日本産のメダカでも、遺伝子的に北日本集団と南日本集団に分けられていて
更に南日本集団は地域により、「九州型」、「瀬戸内型」などと細かく分かれていると言われている。
生息域が広いことより日本全土で、約5千以上の呼び名が有るそうです。
メダカには、ウナギやコイなどのように、食用の価値がなかった為に、共通の名前を付ける必要がなかったらしい。
2.海から水田?
メダカ属は、東アジアに固有の淡水魚で、インド、スリランカから東南アジア、中国、朝鮮半島、日本にかけて16種類が分布している。
そのルーツは東南アジアの温水域としか分かっていないそうだ。
そもそもメダカは海産起源のさかなであり、古くはボラやトビウオ、ダツなどの海水魚の仲間に近いところに位置付けられていたとか。
メダカの祖先は、海の中から、隠れ家の多い河口付近のマングローブや湿地帯へと入って行き、やがて淡水域で生活し始めたとか。
現在は、ほとんどのメダカが水田を住み家や繁殖場所としているが、水田に遡上する理由は本能的なものでしょうが
水田から、用水路への水流の変化が遡上行動の引き金となったと言う説もある。
おまけ:海水でも平気
淡水魚は、体の周囲より体液の方が、塩分濃度が高いために尿として水分を放出して体液の濃度を保つ
(餌から塩類を摂る>エラから水分が入る>大量の薄い尿を出す。)
海水魚は、海水から塩類が体に入るため海水を口からのみエラから塩類を出して体液の濃度を保つ
(大量の海水を飲む>口から入った塩類をエラから出す>少量の濃い尿を出す。)
鮎、鮭、ウナギなど、川と海を行き来する魚は上記の両方の仕組みが備わっているのだが
メダカにも、この能力があるのです。
飼育水の濃度を高めていくと、約50日で海水で飼育可能になるという。
3.メダカが群れをつくるのは?
メダカは群れを作って行動している。
他の魚で群れを作る習性があるのも同様ですが、なぜ群れるのか?
群れていると、天敵に見つかり易い反面、敵に捕まる確率も群れの数分の1になる。
(100匹の群れがあるとすれば1/100になる。)
また、敵の接近を知る目も群れの数倍になる。
敵を発見し、群れが四方八方に散らばる事により、敵が目移りしてしまい、その間に逃げる事が出来るという利点がありからだそうだ。
おまけ:感覚器官
魚の体側には、頭から尾にかけて側線(体側線)という感覚器官があるのが普通で、魚はその側線で水流、水圧、振動を感じている。
ところが、メダカには、体側ではなく、頭と目の周りに側線がある。(頭部側線という)
このように、脳に近いところに感覚器官がある為に、天敵の接近など、水上からの危険をより早く察知しやすく出来ている。
(逃げ足の早いわけだな〜〜おまけに目は高いところに有るしね)・・・目が高いところにあるからメダカとも言われている。
4.メダカは強い!
メダカは、淡水から海水まで、幅広い水質で生活が可能で、汽水の干拓地でも繁殖できるほどある。
また水温の変化にも強く、生息場所の水温が真夏の直射日光の陽射しで、上昇しても、一時的なら40℃近くまで耐えれるそうだ。
これは、メダカの体が小さく体重の割に体の表面積が大きいため、熱を外に出して体の体温を下げやすくなっているからだそうだ。
そして、低水温にも強く、真冬では、氷が張った浅い水底などでも、耐えることが出来る場合もあるそうです。
5.メダカを守るには?
メダカの減少は、「生息条件の悪化」によるものである。
メダカを復活させる為に、いくらメダカを殖やして放流すればいいと言う訳にはいかない。
生息条件の悪化によって生息数が減少しているのだから、たとえ数多くの魚を放流しても
その生域条件では、その数を保ったまま生息し続ける事は、結局不可能なのである。
その為、メダカに限らず淡水魚を保護する方法とは、
放流するよりも、生息していた魚たちが自力で増えることのできるよう、生息条件を整えてやる事が大切な事である。
(また、むやみな放流は生態系を崩し、かえって絶滅させる危険があります。)
なんて、あまりに詳しく書いていますが、AQUALIFEと言う本を読んで、為になるな〜と思った事を書いて見ました。
私は、そんなに詳しくないし、何も分からずに、メダカを飼っているど素人です。
そんな私のメダカ物語を見てみます?⇒
松阪のてっちゃんから頂いた画像